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なぜ「フェイスペイント事業」に注目したのか?

  • 執筆者の写真: POOL Inc
    POOL Inc
  • 9月1日
  • 読了時間: 3分

フェイスペイント市場は一見すると小規模なニッチ市場に分類されます。しかしその実態は、イベント産業の多様な場面において高い活躍機会を有する潜在性の大きな市場でもあります。 1,フェイスペイントの市場背景と社会的需要

スマートフォンの普及およびSNSの台頭は、「自撮り」を軸とした自己表現の機会を飛躍的に拡大させました。InstagramやTikTokをはじめとする短尺動画プラットフォームは、フェイスペイントを新たな「映える」コンテンツとして再価値化させ、これにより従来の仮装や祭礼文化にとどまらず、日常的なイベント参加の文脈においても需要増が見込めます。



2,イベント市場における位置づけ

また近年のイベント産業は「オンラインでは得られないフィジカルな体験」の重要性が再認識されており、来場者の満足度やSNS拡散性を高めるコンテンツが求められています。フェイスペイントは、フェスティバルやスポーツ応援シーンにおいて象徴的な役割を果たしてきました。また、2014年から2018年にかけてのハロウィンブーム、さらにはコスプレ文化の浸透を経て、一般参加者にとっても身近で自然な表現手段へと一般化したといえるでしょう。



3,制度的課題と参入障壁

一方で、フェイスペイントイベントの運営には制度的な課題が存在します。特に美容師法の適用により、美容部員としての活動形態が必須とされる。美容師免許を保持していても、イベント会場における「美容所」申請の実現が困難であることから、法的に正当な運営を行うには特別な体制が求められるのです。この結果、参入障壁は高く、競合企業が出現しにくい未開拓市場としての特性を持っています。



4,当社が考える市場性

フェイスペイント市場は規模の点でニッチではあるものの、イベント産業やSNS文化の広がりとともに新たな価値を獲得し続けている。制度的課題が参入障壁として存在する一方、それを克服することで強固な独自性を確立できる市場でもある。今後も、イベント体験の価値を高める要素として、フェイスペイントは持続的に需要を拡大していく可能性を秘めている。



5,当社の取組

当社はこうした市場の特性と課題を踏まえ、フェイスペイントを一過性のイベント要素ではなく「新たな産業」として成立させるべく事業を展開しています。 事業沿革 2012年:前身となる㈲ハガレックス社の事業改革プロジェクト着手。

2013年:事業を継承し、「MIRACLE PAINT」として本格事業化。

2014年:世界初・日本発となるフェイスペイント総合ブランドとして事業を開始。製品は初年度で30万個の出荷を達成。

2015年:国内出荷100万個を達成

2016年:一般社団法人 日本フェイスペイントイベント協会(JFEA)設立

2017年:国内400万個出荷達成/海外展開:タイ進出

2018年:東京都が主催する世界発信コンペティション受賞/東京都品川区の社会貢献製品事業に認定

2019年:ラグビーワールドカップオフィシャルフェイスペイントブースに選出/東京モーターショーでは基調コンテンツとして車へのフェイスペイントを実施

2020年:世界同時コロナショックにより事業の一時的休止と流通戦略を再編/販売をオンラインに1本化。

2023年:事業再開





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